Another☆Story
すると由宇はニヤリと笑って「ふーん」と呟いた。
「俺が初めてなんだ?」
「だ、だから何よ」
顔を真っ赤にしてにらむと、由宇は腕に力を込めて抱き締める。
「ちょっ…、早く離しなさいよ!」
必死にもがくと由宇は仕方なく諦めたように腕をとく。
呆気なさにあたしは戸惑って、離れていく由宇に寂しさを感じた。
「ゆ、由宇…」
「何」
怒ってる……?
…………
決めたんだった。
これからは由宇を一番に考えるって。
とか言いながら、あたしが一番由宇に触れて欲しかったのかもしれない。
「し、しよう!後で××××!」
その言葉に由宇は目を点にする。