アイスバーグに託す曖昧
「とりあえず既存のものをメールで送ってほしい、
あとはRAP用に、言葉集めして韻をマトリクスしといて」

「RAPなんて書いた事ないから分かんないかも」

俺の要望にそう答えた彼女は、立ち上がると意外と
身長が低く、思わず彼女の髪をくしゃっと撫でながら言った。

「はじめは適当でいい、俺が切り貼りするし、
とりあえず韻踏みまくってみればいいよ」

するとルカは俺の右手を持ち上げて、

「お前の存在、それが犯罪、みたいな?」

と言った。
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