アイスバーグに託す曖昧
「そしてルカはお前を好きになるよ」

「あのさ、」

と言いかけたとき、

「アキみたいに」

と平は続けた。

そして更に、

「千秋は、近いよ、距離が。対人距離が近すぎる」

と言い、こちらに軽く体当たりする。

「公私混同は、もうしない」

俺はそう言い聞かせるように言って、歩くスピードを早めた。
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