アイスバーグに託す曖昧
「それよりほんとにソイツ、いい感じなわけ?」

ユリは肉を再び石にのせながら、俺の質問に答える。

「うん、ルカは昔から読書感想文とかいつも金賞もらってたし、
弁論大会でも2年連続優勝したの、そういう子だよ」

言い終えると彼女は口角をキュっとあげて悪気なく微笑んだ。

平は思わず、と言った感じに笑い、

「それ歌詞書けるのとどれくらい関係あるんだろうね」と言った。
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