この愛をきみに



「おい、颯真!!起きろ!」


怒鳴り声と共に、

腹に激痛が走った。


どうやら…

優斗が俺の腹を蹴ったようだ。


「…ってぇ。」

「今8時30分だけど??」


…え゛??

俺はとっさに枕元に

ある時計を掴む。



―完璧に遅刻だ。



「わりぃ…っ!!」


勢いよくベッドを降りて、

一階に向かった。


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