この愛をきみに
俺達四人はいつも一緒にいる。
一年の時はそんなに仲がよくなかった。
しかし、進級して同じクラスに
なってよく喋るようになった。
それからは自然とつるむようになっていた。
「あんたさ、目覚ましないわけ??」
石井が苦笑いしながら言った。
「あるけど…あっても意味ないし。」
俺がそう言うと、陽菜が腹を抱えて笑い出した。
「意味ないのは颯真だけだよっ!!」
その言葉に優斗も激しく頷いた。
「お前ら!遅刻してきたのにうるさいとは何だ!!」
担任のヨッシーが大声で叫んだ。
吉澤なので、生徒からはヨッシーと呼ばれている。
「すいませーん!!」
陽菜が笑いながら叫んだ。