この愛をきみに
「あっしたー!!」
練習が終わり、俺と泰司は
更衣室へ向かった。
外は冬の6時とあってか、
すでに闇が広がっている。
「前野。」
誰かが後ろから俺の肩を掴んだ。
「…先輩。」
サッカー部の三年だ。
俺はあまり先輩と関わりを持っていない。
「若杉だったっけな??靴箱で待ってたぞ。」
…陽菜が??
今日は帰る約束してないんだけどな…。
とりあえず、泰司と一緒に
着替えることにした。
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