この愛をきみに
「明日って部活休みだよね??」
陽菜の言葉に我に返った。
…そういえば。
休みだったっけな。
「何処か行くか?」
俺がそういったと
同時に、陽菜が
抱きついて来た。
「嬉しいッ!颯真大好き!!」
そう言うと、
満面の笑みを見せた。
それから俺達は手を繋いで歩いた。
「ねぇ、颯真…??」
陽菜は俺の右手を強く握り、
不安そうな表情を
浮かべている。
「どうした??」
俺の問いにも答えず
うつむいた。