女子DEATHヒーロー
でも、守るって言ってもずっと一緒に居るわけにはいかないし……。言った手前、守らなきゃ。
初めから全力で守るつもりだったけど、かなり難しい。
今までもただ風紀委員長ってだけでリンチされてたんだし……。
いつ何をされるか全く分からない。
釘、刺しとこうか。
「とりあえず、ステージ行こ」
行かないと始まらない。
あたしは半ば強引に委員長を引っ張ると、委員長は転んだ。
何に躓いたか全く分からない。
転んだ拍子に飛んでくメガネと顔を床にぶつける音。ドジっこ!
「先輩!大丈夫で……す、ぇ?」
メガネを拾って先輩に駆け寄り、ぶつけたであろう額を見ようと前髪を上げたあたしは驚愕した。
メガネと前髪の中から現れたのは外人さんだった。色素の薄いブラウンの瞳。すっとした鼻筋もメガネと前髪の中では全く目立たなくなっていたみたい。
はっきり言うと、カッコカワイイ。
見られたら……狙われる!
あたしはソッコー委員長前髪を下ろして、メガネをかけた。
変装してたのはあたしだけじゃないみたい。
でも、委員長は自分の意志で変装しようとしてるわけじゃないみたい。
全然慌てないし。