女子DEATHヒーロー

 わぁ……なんだか息ピッタリ〜。あたしってばお姫様みたーい……。

 って、なんということ!!


 あれ?あたし、風紀委員で、二人に若干の宣戦布告したはずだよね?

 それがなんだ、なぜにお前を俺のものに宣言で返されたわけ?


 あれー?あたしの精神崩壊も近い感じ?


「けっ」


 耐えられない。全校生徒からの視線に。当たり前に敵意が混ざってるー。

 ああ、これは……ある意味宣戦布告。

 なんか、あたしの描いてたモノと全然違うんですけど。
 もっとバチバチ三人で火花を散らすつもりだったのに……。

 あー目眩がする。


「結構です!!」

 あたしはそう言い放つと、体育館から逃げ出した。

 チラッと見えた拓兄がニヤリと笑っていた。……拓兄は予想してたってわけ?

 あの2人が女子は全て俺のもの!精神が強いって事を。


 先が思いやられる。



 神様、死神様……どうしてあたしはこんな厄介なとこに来たんでしょうか?



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