女子DEATHヒーロー

 ちなみに、今日は休みであたしは今那奈の部屋にいる。凄い幸せ。

 寛ぎ時間。

 那奈がいれてくれた紅茶が辛くても全然気にしない。

 間違えて唐辛子入れた?

 ……ドジっこだなぁ、那奈!
 それすら可愛い。……那奈の親衛隊なら喜んで入るのに。

 ってか、あたし何キャラ?

「絢灯ちゃんたち大丈夫?」
 なんか悶々と考えてたら那奈が心配なそうにこっちをみた。
 あたしの頭が大丈夫かって聞かれたかと思った!
 けど、たちって言ったし……。

「何が?」

 まぁ、親衛隊絡みだろうね。那奈は葉月センパイ親衛隊の幹部だし。
 親衛隊のお姉さま方は何にもして来ない。相変わらず生徒会長親衛隊は優しくて(一名除く)、葉月センパイ親衛隊はウルサいけど。ウルサいけど、まぁ、面白い。

 両親衛隊の幹部が下っ端たちを止めるわけでもないから……ね!

「大丈夫。バケツの水は華麗に避けるし、殺られそうになったら殺りかえすし」

 あたしがあんなちっさい嫌がらせに負けるわけないじゃん。
「そっか……良かった。でも、ごめんね」

 那奈は優しいなぁ。

「なんで謝るのさ。那奈にも迷惑かけてごめん」
 那奈も大変そう。下っ端たちにあたしを野放しにしていいのかとか言われてるみたい。
 あたしと下っ端に挟まれて……。

 ……意味分かんないよね!

 腹立つわ!

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