女子DEATHヒーロー
 あたしの今の出で立ちは、黒の三つ編みウィッグに眼鏡に、指定の白いシャツにブレザーに膝下までのスカート。
 ちなみに、前髪も長くしてる。

 シャツはしっかりボタンを上まで留めて、ネクタイもバッチリ。
 ネクタイじゃなくてリボンにする人も居るらしいけど……ネクタイの方がカッコイいじゃん。

 スカート……長くしてるけど、スースーする。中学では下にジャージはいてたから。別に昔のヤンキーみたいに超長くはしてないから。それどころか……兄にスカートを短くされた。
 センセーは何にも言わなかった。兄2人はセンセー達にとっても恐いらしい。

 あたしってば苦労人。

 それより、この格好なら知ってる人が居ても絶対誰もあたしに近付かないはず。それに、こんな暗い子を誰もかまわないでしょ。

 頭良い!あたし。

 この学園で平穏に生きるためにはこれが一番。

「……何がしたいんだよ」
「は?」
「だから、その格好でそれはダメだろ」

 あ、この言動?うーん……確かに。もっと暗くなればいいのか?オドオド系になろう。そうしよう。
「……お、央太君。早く……行こ」
 ああ、自分が気持ち悪い。央太を君付けで呼ぶなんて……!
 でも、平穏な生活のため!
 
「気持ち悪っ」

 央太が凄い妙なモノを見る目で言った
「……ヘタレ茶髪、一回死んどく?」
 根本的な性格は変わるはず無いのに、分かってるのか?このおバカは。
 あたしに殴られるのわかってて言ってる?ドM?

 あ、しまった……。あたしったら汚い言葉使っちゃった☆
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