女子DEATHヒーロー
　希夜さんは腕を組んでどこか背もたれにもたれ掛かると、あたしを超見てきた。

「……なんでしょう？」
「いや、お前はなんでそうなのかと思っただけだ」

　話が通じて無いです。何が何でそうなのかと思ったのか言ってくれないとあたしには分からない。
　希夜さんの言いたいことを言葉が少なくて汲み取れないし！

「全然意味が……」
「は？」
「何でもないでーす！」

　なんだこの人！

　でも……何か忘れてる気がする。何だっけ？
　結構重要なことだった気がするんだけど。

「お前、警告しただろ？」

　全然分かりません。
　警告って……希夜さんには色々注意されてるから分からない。

「はぁ。多分されたんじゃないかと思いますけど……」

　ぶっちゃけ全然覚えてません！

「……拓登に殴られすぎて忘れたのか？」
　否定出来ません！そうかも……。
　あたしがかなり考え込んでると、希夜さんはため息をついた。

「思い出すまでここから出さんぞ」
「何でですか！」

　どっからそんな流れになるのか分かりません。希夜さんワールド……。

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