女子DEATHヒーロー
 でも、何がどうしたらそうなるわけ?あたしは、喧嘩を売りに行ったんだし……。

 まぁ、油断したら何か妙な展開になったけど?

 あれはなんだったんだろ?

 よく考えたら……女だからってバカにされた?力で支配できますよ。って。
 あたし、キスされそうになったよね?まぁ、ほっぺたにはされたけど。

 マウストゥーマウスされちゃってたらどうなってた?


 ……心に傷を負ってる気がする。

 あたしのファーストキスを……って。

 あたしってば純情乙女!

 って、真剣に考えてごらん、絢灯。


 あそこでキス→完全に葉月センパイに主導権握られる→セフレが何人もいる→エロヤン長→隣にベッド→危ない時間→あたしの心に消せない傷。


 わぁ。よく回避した、あたし!

 央太があのタイミングで来てくれて良かった……。びっくりしすぎで反応に困ってたから危なかった。

 葉月先輩って確実にあたしより力強いし。

 佐々木が聞いてくるのも仕方ないと思い始めて佐々木を見ると、佐々木は立ち上がってこっちに歩いてきた。

「やー絢灯ちゃんったら刺激的☆」

 佐々木は顎をさすりながら、頬を朱に染めて言った。

 ドMか!

「一回死んできたら?」

 死なないと治らないおバカっぷりに呆れた。


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