この手を離さない
*はみ出し者の俺達*
ピリリリッ…


ピリリリッ…


「もしもし。真白?……うん、わかった。今から迎えに行く。」


時間はゆっくり進んで行った。


真白は毎日俺の家に来ることが、彼女の生活の一部になってる。



毎日シロの牛乳を買って


待ち合わせの場所で、俺の迎えが来るまで大人しく待つ真白。


毎日2、3時間だけシロと戯れる時間が


真白の大切な時間になってた。


そんなこと一言も言わないけど、


彼女を見るだけでそう感じた。



車の鍵を持ち、俺の後をついて来るシロに一言。


「今からお前の友達連れて来るからな。いい子で待ってろよ?」


俺の言ってることをわかったかのように


ミャーと返事をする。


そんなシロがたまらなく可愛い。


愛情一杯に撫でた。



あっ、やばい。


いつの間に時間が過ぎてた。


慌てて家を出ようと玄関に向った時と同時に


家電が鳴り、足を止めた。
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