この手を離さない
俺を、何不自由させないように


誰にも頼らず


必死で働いた母。


自分の欲しい物を我慢し、


いつも俺にばかり買ってくれた。


いつも母は


自分の幸せより


俺の幸せを望んでた。



そんな母親の気持ち、願いが苦痛だった。


その頃、行きつけのレコード屋で知り合ったのが誠一なんだ。


軽く誘われた形で誠一のバンドが出てるライブを見たのがきっかけで音楽の世界に入った。



ちょうど誠一も新しいバンドを作りたかったらしく、


俺と組むことを心から楽しんでた。


そんな俺達に惹かれたように他のメンバー2人も加わった。
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