この手を離さない
それからの俺ははっきりと覚えてない。


どうやって真白と会っただろう。


真白は気付いただろうか?いつもと違う俺に…



気付くわけないか。


俺達は何もないんだし、お互い何も知らない。



どうやって今一人になったのだろうか?



いつの間にか真白は帰っていた。


静かすぎる部屋が俺の心を余計に枯らす。


花と同じ、


俺の心は水を求めてる。


誰か俺を助けてよ。


誰か俺を救ってよ。


いつまで出口のない迷路にいれば良いのだろう。


誰か教えて……。


真白が毎日来ても、


俺の生活は変わらなかった。


朝日が出たら寝て、


月が出たら起きる。


そんな


間違いだらけの生活…。
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