この手を離さない

………


シロと遊びながら向かいにいる真白の方を何気に見た。


よーく見ると、色んな所が目に付いたりする。



ちゃんと手入れしてそうな髪。


柔らかそうな髪…、確か猫っ毛って言うんだっけ？


目は透き通る綺麗な瞳。



睫毛は当然の様に長くて…、



肌はきめ細かくて白く、



男として、真白が魅力的に見えた。



「高崎さん？」



真白に呼ばれて我に返った時に、俺の手は真白の髪の毛を触れていた。



「あぁっ！その…、ごめん…。つい触ってしまった。」



慌てて延ばした手を引っ込める。


どういう顔をしたら良いか分からなくなった俺は黙って下を見てるだけ。


真白からも何も話してくることはなかった。