この手を離さない
会話がない部屋は、とても静か過ぎた。
壁に掛けてある時計の秒針がリズムよく聞こえ、
シロの首に着けた首輪の鈴が優しい音を鳴らす。
女の扱いには馴れてるはずなのに…、
今真白にどう接すれば良いかわからない。
どんな顔を見せたら…
どんな会話をしたら…
しばらくの間、人と接してなかった証拠だなと痛感した。
「…………さい」
「え?」
真白の呟くほどの言葉を聞き逃さなかった。
「あの…もっと触って下さい…」
真白の大胆とも言える発言に目を丸くした。
彼女はどうしてそんな事を言ったのだろう?
今の高校生は結構大胆だな、と思う。
でも、一つわかることがある。
それは、
真白の耳が真っ赤になってること。
そのくらい勇気を出した言葉なのだと、俺には伝わった。
壁に掛けてある時計の秒針がリズムよく聞こえ、
シロの首に着けた首輪の鈴が優しい音を鳴らす。
女の扱いには馴れてるはずなのに…、
今真白にどう接すれば良いかわからない。
どんな顔を見せたら…
どんな会話をしたら…
しばらくの間、人と接してなかった証拠だなと痛感した。
「…………さい」
「え?」
真白の呟くほどの言葉を聞き逃さなかった。
「あの…もっと触って下さい…」
真白の大胆とも言える発言に目を丸くした。
彼女はどうしてそんな事を言ったのだろう?
今の高校生は結構大胆だな、と思う。
でも、一つわかることがある。
それは、
真白の耳が真っ赤になってること。
そのくらい勇気を出した言葉なのだと、俺には伝わった。