この手を離さない
――翌日――



真白にどんな顔をして会おうかとか、



初めに何を話そうか考えていたら



日課になってたコンビニに行く事も忘れたまま朝を迎えた。



俺にとってこの時間は寝る時間。



だけど、今日は眠くない。



真白に会うまでは



安心して眠れそうもないから……。



久々に浴びる太陽と



行き交う人達を見ながら



真白に会えた時の自分を想像してた。



それだけで笑顔になって、



心が暖かく、くすぐったい気持ちになった。



シロに少し多めのミルクを用意した後、



車のキーを持ち部屋を後にした。



真白…、



会いたいよ……。
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