この手を離さない
「でも私使い方がまったく分かりません。」



「そんなの明日俺が教えてやるよ。明日は来るだろ?」



「はい、大丈夫です」



明日の約束をして、真白は家へと帰った。



会えなかった時間の分を取り戻すには短い再会だったが、それでも嬉しかった。



帰りはずっと笑顔だったかな…幸せな気持ちだ。



家に帰るなり、俺は寝室へと行きベッドへ―――



明日も会えると知って安心して眠れた。



いつもは朝方に寝るのに今日はぐっすりと夜に眠った。



ベッドの中で、真白に聞きたいことを忘れてたことに気づいた。



どうしてあんな旅行バックを持っていたのか―――


友達もいないって何か理由でもあれのか―――



まだ謎がある真白。



まぁ良いか、いつでも聞けるし……。



この時の俺は軽い気持ちで眠りについた―――――
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