君のコトバただ信じていた…
「ははっまぢで?
お前がサッカー?……」

ちょっと離れていたから
途切れ途切れにしか
聞こえなかったけど
多分友達からの電話だとわかった。

5分ぐらいしてから

「ごめんやで~」

と言いながら空くんが
こっち側に戻ってきた。

女の子だったら嫌だな~とか
内心思っていながらも

〈誰?〉

なんて図々しく聞ける訳なかった。

するとそれを察したのか
空くんが

「電話の相手誰やと思う?」

とニヤニヤしながら言ってきた。 
ちょっとイラッとした。
だって私が空くんを好きな事
絶対感ずいてるはずなのに。
そんな風にやきもち
妬かせるような言い方して…


「森本やで(笑)」


…えっ?泰樹?……

『泰樹?』

と聞き直してみると

「うん(笑)」

と言われた。
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