俺様婚約者様?
そんな日常を簡単に潰す奴が現るなんて想像もしなかった私は、呑気に美並とお喋りをしていた。
「でね?ウチのお母さんたらね…『キャーッ!!』
私の話は廊下から聞こえる、女子の黄色い声により消されてしまった。
きっとあの王子様集団が廊下を歩いているんだろう?
本当に迷惑。
「…ウザイ……」
『何が《ウザイ》んだ?』
私が呟くと、私の近くから聞こえる、男の低い声
私はゆっくり後ろを確認すると、学園の王子様3人集が立っていた。
「何の用ですか?生徒会の面々が、なんで教室に居るんですか?」
普段なら顔を見せる事さえしない、この王子集団が私の居るクラスに居る。