君に染まる(前編)
「でも創吾くんに汚されちゃうんだね…」
「ああ?どういう意味だよ」
「そういう意味でしょ?」
俺と言い合ってた美紅が
嫌みたっぷりにそう言ってくる。
「ああいう子ってガード固いと思うなー…
あんたこのまま拒否られ続けるわよ?」
「んなわけねぇだろ」
この俺があんな女に拒否られ続けるなんて
ありえるわけ無い。
今度こそ俺のこと受け入れさせてやる。
それから、頻繁にあの女に会いに行った。
けど、女は逃げてばかり。
やっと捕まえたと思ったら、
「あたしだってタイプじゃないよ!
あんなチャラチャラした人…」
俺の前で堂々と悪口。
チャラチャラ…?
そこら辺の変な不良どもと
俺を一緒にしやがって…。
どんどん溜まっていく俺の怒りゲージ。
そんな時、こいつの弱点を発見した。