涙の音
衣装は、Tシャツに決まり。
『M'flu』を加工して文字デザインしたお洒落でカジュアルな仕上がりになった。
曲目は、夏フェスで盛り上がれる曲と今回まだレコーディングに入ってもいない新曲を歌う。
この提案は、マネージャーが出した。
「インディーズだから、名前を覚えてもらうんじゃなく曲を覚えて話題性を作ろうか!」
と言う事で、話題性を集める為にまだレコーディングもCD発売日も決まっていない曲を流すと言うわけだ。
つまり、この新曲にある意味かかっていた。せっかく夏フェスで歌っても話題性を作らなければ、今回の新曲を世にだす意味がなくなるからだ。
奈未は、今回の新曲をギリギリまで編集した。
言葉も並び替えて、曲も調整していった上
「M'flu」としては、きっと最上級のバラードになった。
バラードにR&B系を加えた曲調。
マネージャーにも聞いてもらい、感動をもらった。
其ほど期待度があった。
迫っていく 夏フェス当日。
不安と期待と緊張が交差した。