涙の音


次の日、ジャケット写真の作成が始まった。それと共にPV(プロモーションビデオ)も作成する。

今回は、恋愛で作っているからモデル業をやっている子とこれから出てくる話題性の俳優さんに出演を頼んだ。

マネージャーも事務所も今回の曲にかけている事が出演者をみてわかった。

演出や簡単な脚本…と言っても音楽に合わせて演技をし、曲で聞こえなくなるが簡単なセリフを言ってもらう。

それは全て奈未がやる。

部屋のセットを簡単にくんでもらって、撮影は始まる。

部屋のセットで必要な分の撮影をして部屋のセットでの撮影を終えた。

残りは、外で 雨のシーンや 晴れのシーン
各シーンを再現して撮っていく。

丸一日かけてプロモーションの撮影が終わる。

終わったのは、日付が変わった深夜2時


お疲れ様です。と挨拶をかけ出演者を見送る。

そしてその後、編集をしていく。


「…おい、少し休め奈未」

「もう少し!」

「…あのなっ」

そう言って奈未の細い肩を持ち上げて強引に椅子から引きずりおろした。

「もぉーっ雪斗!」

「今日はやめ。明日までに出来ればいいだろ」

「………わかったよぉ」


そう言うと諦めて帰る準備をした。
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