涙の音
number3 嘘・偽り
次の日、早朝で検査が始まる。
超音波を出す音を聞いて、聞こえたらボタンを押したり、耳に関する検査をすべてやった。
検査をし終え奈未がロビーにきた。
検査の結果を待つため椅子に座り不思議そうな顔で、雪斗に話しかける。
「…ねぇ。私何かの病気かな?」
雪斗は、“いつもどおり”と心に言い聞かせて口を開いた。
「…あんまり倒れるから、マネージャーが検査させて下さいって言ったんだよ」
「そっかぁ…疲れてるのかなぁ~」
「無理しすぎたからだろ。」
「…そうだけどぉ」
そんな会話をしていると丁度いいタイミングでマネージャーが来る。
「奈未、先に事務所に来て!昨日のだいたいの編集しておいたから。確認の為にね。それが終わったら今日は家で休んで。」
「え…でもまだ…」
「検査の結果は雪斗が聞いておくから!」
「先に行ってろよ」
これは全てマネージャーの案。
言い知らせでも、悪い知らせでも。
奈未には「問題なかった」と伝えると言う事
「わかったぁー雪斗、また後でね!」
「おぉ」
「奈未送った後、向かえに来るから」
「はい。」