涙の音

リハーサルを終えて、控え室で待つ。

その時間が、凄く早く感じた。


あっと言う間に本番が始まり、カメラ前へと出ていく。


「初登場です。M'fluのお二人です!」


会場が拍手で向かえてくれて、エムフルの紹介VTRを流す。


そして、トークへと移り直ぐに歌に入った。

緊張で周りが早送りされたみたいにあっと言う間の時間。


そして、出番も終わり控え室へと戻っていく。


「最高よ!オンエアされた頃には絶対にヒットになってるわよ!」


マネージャーが自信満々で話した。


「凄く緊張したぁ…なんか夢みたいだよ」


方針状態でそのままソファーに座る僕。


『これで広まるんだよなぁ。』なんてテレビの偉大さ感じていた。


「さっ、次はラジオ出演よ!」


マネージャーが声を大にして言った。


「おーぅ!」


奈未ははしゃぎながらマネージャーについていく。


「あんまりはしゃぐなよ?」


そう声をかけて次の仕事先へと向かった。
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