不器用な指先

汚れた一夜


――――――――



『…いいの…?』



少しあどけなさの残る少年から零された声に私はゆっくりと頷き、人が行き交う日曜の街を擦り抜けた。



彼と出会ったその通りから、さらにもっと奥の道。

私たちは言葉少なに、その通り沿いに建つ、あるホテルの中に入った。






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