★X'mas story★


車内でも初対面とは思えないぐらいに盛り上がって。

帰り際、半分タクシー代払おうとしたら、彼はいいよって言ってくれた。

でもさすがに今日会った人に全部払ってもらうのは気がひけたから、あたしは払うって言いはって。

どっちも譲らなくて、タクシーの運転手さんが軽く困ってた。

そしたら彼が言ったんだ。

『じゃあ、今日のタクシー代の変わりに、クリスマス俺とデートしてよ?チケット余っちゃってて、困ってたんだ。人助けって思ってさ☆でも嫌だったり予定出来たら全然断ってくれていいよ。』

そう言って渡されたのは、USJの1dayパスだった。

思わぬ偶然に、あたしの心臓が跳ねる。

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