★X'mas story★
『あぁ。ってか、仕事中だから。』
そう言ってあたしの手を振り払った翔也に、あたしの心臓にナイフがグサリと突き刺さる。
『はじめまして☆翔也の彼女の美沙です♪』
あたしはわざと彼女に挨拶をした。
彼女は戸惑いながらも営業スマイルをくれる。
『はじめまして。芹澤クンの同期の木村です。』
芹澤クンなんて、気安く呼ばないで…
あたしの翔也を、誘惑しないで。
『ってか美沙今日は帰れよ。明日会うんだし、俺、仕事遅くなるしさ。』
…
どうしてあたしの気持ち、分かってくれないの…