★X'mas story★
その時のあたしは、誰か同じ方向の人いないかな、ってか一緒に乗ってったら、金も半額で済むし絶対お得じゃん!一石二鳥ってやつ?とか考えてた。
寒さで震えてるあたしを見て、前にいた人も同じこと思ったのかもしれない。
『どっち方面行くんですか?』
前の彼が列の先頭まで来た時、振り返ってあたしに聞いてきた。
振り向いた顔と目が合った瞬間、正直ちょっとドキっとした。
だって以外にもかっこよかったんだもん。
少し年上かなって感じのそのお兄さんは、20代後半ぐらいに見えた。
背もすらっと高くて、髪の毛は緩くパーマかかってて可愛い。
ファー付きジャケットがよく似合ってて、一瞬で恋に落ちる感覚ってこんな感じなんかもって、ちょっと思った程。
まぁ話しを戻そう。