★X'mas story★


『あ、えっと、k団地ですっ!』

『もし良かったら一緒に乗って行きます?』

あたしの返事に彼は優しく微笑んでこう言ってくれた。

まるで天使のように見えた彼の笑顔に、警戒心なんてのは生まれなくて。

ただ行き先がそんなに近くなかったら彼に申し訳ないなって思った。

『えっ?あ、家どこなんですか?』

『N町なんで』

彼の答えた町は、偶然にもホントにあたしの家のすぐ近くだった。

あたしは神様にこの偶然を感謝する。

『あ、じゃあ、はい。一緒に乗ります、ありがとうございますっ!』

あたしの返事に、また彼は天使の笑顔をくれたんだ。

っていうか、今もこの日記書きながら彼のコト思い出して、ちょっとときめいたりしてんのは、恋しちゃったのかな、あたし。


彼のコトが頭から離れない…


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