少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜
「待って待ってわたしの意見は!?」
「知らん、時間がないから、一緒に来てもらう。」
エドゥアールももう一頭に乗ったらしく、二頭が動き出してしまった。
「いやっ……!降ろしてっ」
「暴れるなよ。落ちたら死ぬぞ。」
「………………。」
ぴたりと止まったミミに満足そうに笑いながら、少年は馬を走らせる。
「すみません、国を助けると思っていただければ……」
横からすまなそうに青年が声をかけてきて、ミミはがっくりと肩を落とした。
「そんな…………。」