少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜

「…もう、マリーってば」

「ミミ姉ちゃん!ちょっときて!」

少女をぎゅう〜と抱き締めていると、近くで木の実拾いをしていた少年が、声をかけてきた。

「?…どうしたの?」

見ると、こいこいと手招きをしているので、少年のもとへ行ってみる。

すぐそばまで行くと、少年はミミに手を差し出した。
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