少女王子さま 〜田舎娘に小鳥のワルツを〜
「これって、木の実じゃないよね?」
そう言って少年が差し出したのは、緑色の綺麗な石だった。
「……ん?」
「わあキレイ!なあに、これ!ミミちゃん。」
マリーが横から覗いてくる。
ミミは石を受け取りながら太陽にかざしてみた。
「なんだろうねえ…木の実じゃないけど……。」
すると、透明に透き通った石がキラキラと輝くので、ミミは目をまんまるに開ける。
「これって、宝石…じゃないかしら。」