青蝶seven
那央side


紫音が泣いていた。


しかも、男の奴の名前を叫んで泣いていた。



「心の馬鹿野郎ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
好きだったんだよーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!
ホントごめん!!!!!!!!!!!!」


・・・って。



俺、馬鹿だよな。紫音だって好きな人くらいいるのに・・・


でも、悔しい。


そう思いながら教室に行くと、紫音がいた。

そして、

『梨音・・・いた?』


立ち直り早くね??


「見てないなぁ~」



『そう、でも屋上にいたんでしょ?』


「・・・」


ばれたよな・・・おれ、泣いてたし。


でも、次に出てきた言葉は衝撃的だった。


『梨音、屋上にいなかった?』


リオンオクジョウニイナカッタ?


「は?紫音屋上にいたじゃん!さっき。泣いてたじゃん・・・『心の馬鹿野郎ーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!好きだったんだよーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!ホントごめん!!!!!!!!!!!!』って泣いて叫んでた。。。じゃん。」


『何言ってるの??さっきまで此処で爽と話してたんだけど。ねぇ、篠田実來(シノダミクル)チャン。』


『アッ、はい・・・。カッコいい人と。。。。』


『な?意味わかんねぇ事言ってんじゃねぇぞ?ボケ茄子が!』


「え?あ、ごめん。」


『こんなこと言いたくねぇけど、さっき泣いて叫んでたのは梨音だと思うよ。』


「え?だって、くるくるじゃなかった・・・。」


『それは、私だと思わせたかったんじゃねぇの?胸、Eくらいありそうだった??』


うわっ!しらねぇ。。。でも無かったな・・・


「多分、無かった///」

『そう、じゃぁ梨音だよ。私Eあるから。』

と言ってベストを脱いだ紫音の胸は大きかった。

もう、頭から湯気が出そうだった。


その時・・・
< 33 / 50 >

この作品をシェア

pagetop