青蝶seven
『どうも。悪だくみの得意なリ・オ・ンチャン。』


『・・・ッ!』


『紫音!お前は人殺しなんかじゃない!梨音、お前だろ!』


『黙れっつってんだろーがァ!!!下がっとけ!爽!』



『・・・』


『さぁて、、、リ・オ・ン??お前は何が目的で今までそんなことをやって来た?』


『そんなの決まってるでしょう?貴方を殺すため。』

おかしいだろう?こんなやり取り・・・

「梨音も紫音もどうしてやめようとしない!!!!!!!!!!」
俺は叫んだ。

『フッ。。。まぁ見てなさいよ。絶対紫音を殺して見せる。』


「・・・・ッ!!!!」


『やってみな!自分の力じゃ何も出来ないリオンよ!』


『・・・ッ!一度死にかけてこの世に戻ってきてるんじゃないよ!』


ボコッ!

梨音は紫音の腹を殴った。
どうして紫音はよけられなかったんだ・・・???

『どうよ・・・私は人間ではありえない力を貰ったのよ。』

『あっそ、貴方はいつも私がうらやましかったんでしょう??』


『誰がうらやましいとでも思うのよ!親父には犯され、暴力をふるわれ…それに、最愛の心をなくした紫音のどこをうらやましがろうって??』

父親に犯されて暴力まで・・・??紫音が??


『・・・ッ!!!!!!!!!Eカップのこと・頭・人気・信頼…これらじゃなくて??』

『イヤよ。そんなの持ってたって意味ないでしょう?』

『心を奪ったことかしら??それともー那央??』

えっ??俺!?紫音に奪われたか??

『フッ。。。那央もいいけど、心と雄介よ!私が好きになったものはすべて紫音が奪ってゆく。』

『奪った覚えは無い。みーんな私に引き寄せられてくるのよ。』

今思った。紫音がお嬢様言葉を使うときは心の底から怒っている時。

梨音がお嬢様言葉を使うのは、それが本当の梨音。。

・・・だと俺は思う。


『じゃぁ、お父さんの所へ戻ります?』
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