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『……だって、熱あったら学校行けないもん。
お姉ちゃん達は仕事だし、明日も明後日も居ないんだよ???
家で1人はやだもん………』



あたしは、真田 遼太郎から目をそらしながら話した。






「………なんだ
そんな事だったのか…」



なっ!!!!!!!!
“そんな事だったのか”って酷くない?!
正当な理由だ!?





あたしは、少し頬を膨らました。
すると、あいつは、あたしの頭に手を伸ばし“ぽんぽん”っと撫でてきた。






「……つーか、熱あるんだったらちゃんと言えよ?
こっちは心配なんだからさ???
……えっと、あの子も心配してたぜ???
“小夏ちゃん”だっけ?」








……あっ、そっかぁ。
あいつは、あたしの事を心配して怒ってくれたのか…………。






ありがとうな………真田 遼太郎………。

















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