MUSIC
『ちょっと、なんだよ!!
離して!!!
普通に痛いから。』





美依を俺と路地裏の壁の間に挟む。





アイツは、驚いた顔をしたが、一瞬で立場を理解したのだろう。



固まった………(笑)
ひとつひとつの動作がウケルから……♪




『つーか、退いてよ。
学校に遅れるし……?』



「……ん〜〜?
じゃあ、美依チャンが言うこと聞いてくれたら退いてあげる(笑)」






俺が笑って言うと、岡崎から殺気が…………
俺は、一瞬でこいつが俺に蹴り入れようとしてるなぁって思った。




「…………美依、蹴り入れようたって無駄だからな(笑)」



『やってみなきゃわからんだろ!!!!』



あら、強気だし…
でも、
「……あっ、やっぱり蹴ろうと思ってたのか。」







俺がそう言うと、美依は勢いよく足を振り上げた。



でも、来るのは分かっていたから、美依の腕を押さえたままヒョイッと避ける。









美依にとっては悔しかったんだろう。
何度も蹴ってきやがった。




でも、そのたびにヒョイッと避ける。




「……いい加減、諦めたら……?」
俺は、呆れた表情で見る。





すると、美依は蹴るのをピタッと止めた。
俺の言うことを聞いた方がいいと考えたのだろう。
















俺を、じっと見つめて、口を開いた。

















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