MUSIC
気が付くと、あたしは真田 遼太郎の腕の中に………

“お姫さま抱っこ”っていうことをされていた。



『…降ろせ。一人で行けるから!!!』
あたしは、じたばたと暴れる。




「……これ以上暴れたら、ここでキスしちゃうよ(笑)」
と耳元で言われたもんだから、あたしは暴れるのを止めた。



「じゃあ、連れていきますね(ニコッ)」




「……あっ、えぇ。
お願いしますね」



「はい。」
そう言うと、あいつはあたしをお姫様抱っこしたまま、教室を出ていく。







あたしは、真田 遼太郎の腕の中で一応……
『…ごめん。 ありがとう……』
と小さく呟いた。









すると、それが聞こえたみたいで、アイツは笑いながら……
「大丈夫だから、保健室まで遠いし寝てな??」










いつもと違う、その声にあたしの心臓はドキドキと波打った─────



















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