魚と青年
可愛らしく、首をかしげていた。(でも、中身は魚の宇宙人……)
「ワシ、何か悪い事したかのう?」
「しただろう!とにかく、その姿を元に戻せ」
でないと、大変な事になってしまう。もし、あのリポーターたちが、部屋に踏み込んできたら、いくら目の前にいる巨乳アイドルが魚の宇宙人だと力説したところで誰も信用してくれないだろう。(まあ、万が一にでも踏み込んできたら家宅侵入で、犯罪になるが)
「無理じゃよ。一度、変身したら二時間は元に戻れないんじゃ」
「嘘だろ~」
会社に行けなくなってしまった。
あのリポーター陣を突破するのも一苦労だが、巨乳アイドルの姿をした魚の宇宙人を一人置いて出かける事は、もっと心配だ。下手すると週刊誌に妙な事を書きたてられる事態に陥ってしまう気がする。
「どうしてくれるんだよ!」
「困っているようじゃな。もしかしてワシのせいじゃろうか?」
もしかさなくても、魚の宇宙人のせいだ。
「これじゃあ、会社に行けないじゃないか!」
「なぜじゃ?」
不思議そうに語りかけながら、迫ってくる巨乳アイドル(なんだか混乱してきた。
僕は彼女のファンなんだ!)に赤面した。
僕は、しどろもどろになりながら、どうしてこういう事態に陥ったのか説明した。
魚の宇宙人は「ほう、ほう」と頷きながら話し終わった後は、あっけらかんと「何だそんな事か」と言ってのけた。
おいおい、人の人生を何だと思っているんだ。この魚は!
「要するに、外にいる者達をどこかにやればいいのじゃな?そうすればお前はいつも通り会社とやらに出かけられる。そういう事じゃろ」
「まあ、そうかな……」
しかし、それはとてもじゃないが、簡単な事だとは思えない。芸能リポーターというのは一度食い付いた特ダネにはスッポンのようにくっついて離れないというイメージがある。
「そんなの簡単な事じゃ、やつらを捕まえて料理してしまえばいい事じゃ。これでしばらく食材には困らんのう」
「ちょっと待て!」
魚の宇宙人の物騒な発言に僕の寿命は一気に五年は縮んだ。魚の宇宙人の口調が冗談には聞こえないから、余計に始末が悪い。
「人間は食材じゃないぞ!」
「冗談じゃ。本気にするな」
「ワシ、何か悪い事したかのう?」
「しただろう!とにかく、その姿を元に戻せ」
でないと、大変な事になってしまう。もし、あのリポーターたちが、部屋に踏み込んできたら、いくら目の前にいる巨乳アイドルが魚の宇宙人だと力説したところで誰も信用してくれないだろう。(まあ、万が一にでも踏み込んできたら家宅侵入で、犯罪になるが)
「無理じゃよ。一度、変身したら二時間は元に戻れないんじゃ」
「嘘だろ~」
会社に行けなくなってしまった。
あのリポーター陣を突破するのも一苦労だが、巨乳アイドルの姿をした魚の宇宙人を一人置いて出かける事は、もっと心配だ。下手すると週刊誌に妙な事を書きたてられる事態に陥ってしまう気がする。
「どうしてくれるんだよ!」
「困っているようじゃな。もしかしてワシのせいじゃろうか?」
もしかさなくても、魚の宇宙人のせいだ。
「これじゃあ、会社に行けないじゃないか!」
「なぜじゃ?」
不思議そうに語りかけながら、迫ってくる巨乳アイドル(なんだか混乱してきた。
僕は彼女のファンなんだ!)に赤面した。
僕は、しどろもどろになりながら、どうしてこういう事態に陥ったのか説明した。
魚の宇宙人は「ほう、ほう」と頷きながら話し終わった後は、あっけらかんと「何だそんな事か」と言ってのけた。
おいおい、人の人生を何だと思っているんだ。この魚は!
「要するに、外にいる者達をどこかにやればいいのじゃな?そうすればお前はいつも通り会社とやらに出かけられる。そういう事じゃろ」
「まあ、そうかな……」
しかし、それはとてもじゃないが、簡単な事だとは思えない。芸能リポーターというのは一度食い付いた特ダネにはスッポンのようにくっついて離れないというイメージがある。
「そんなの簡単な事じゃ、やつらを捕まえて料理してしまえばいい事じゃ。これでしばらく食材には困らんのう」
「ちょっと待て!」
魚の宇宙人の物騒な発言に僕の寿命は一気に五年は縮んだ。魚の宇宙人の口調が冗談には聞こえないから、余計に始末が悪い。
「人間は食材じゃないぞ!」
「冗談じゃ。本気にするな」