北の森の妖精
すると、
「いって~!」
ロビンが突然叫びました。
「どうしたの?」
「何かが飛んできた!」
ロビンが指さした方には、大きなくりのイガがありました。
「ここには、くりの木はないよ」
ウーフーが言います。
「じゃ、なんでイガが転がってるんだよ!」
「そんなこと言われても…」
ウーフーが困った顔をしていると、
「あは、あはは」
笑い声が聞こえてきました。
「だれだ、笑ってるのは!」
木のかげから、黄色いしっぽが見えます。
「そのしっぽは…ルーシーね!」
キャメルが叫びました。
「あら、みなさん、おそろいで」
木のかげから出てきたのは、きつねのルーシーでした。
「あいつ、いつもいたずらするんだ」
ロビンがドロップに耳打ちをします。
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