北の森の妖精
「みんな、ありがとう」
地上に戻ったドロップは、深いおじぎをしました。
「みんなのおかげで、ようせいの力を取り戻せたわ。本当に、ありがとう」
4匹は、顔を見合わせて、照れ笑いをしています。
「みんなとは、ここでお別れしなくちゃ」
「もう行っちゃうの?」
「せっかく仲良くなれたのに」
キャメルとルーシーは、残念そうです。
「わたしも、もっとたくさんお話したかったわ。でも、わたしには、やらないといけないことがあるから」
ドロップは、つえを大きく振りました。すると、ドロップの体が、白く輝きはじめました。
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