北の森の妖精
「あれ?」
ロビンが、キャメルの足元を見ました。
「これ、なんだろ」
ロビンが指さす方を見ると、そこには小さなようせいが倒れていました。
「かわいい!」
キャメルがようせいにかけ寄ります。
「ねえ、あなたはどこから来たの?」
キャメルが声をかけると、ようせいはびっくりして飛び起きました。
「わたしのこと、見えるの?」
3匹はうなずきました。
「わたしの名前は、ドロップ。雲から落ちてしまったの」
ドロップと名乗ったようせいは、悲しそうな顔をしました。
「大変!つえを落としてしまったわ!」
「つえ?」
「あれがないと…お願い、探すのを手伝って!」
ドロップのあわてた様子に驚いた3匹は、辺りをくまなく探しました。でも、つえは見つかりません。
「どうしよう…」
ドロップは、今にも泣き出しそうでした。
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