~Snow White~『ニ巻』
洋平が来てくれたことに
利香は救われていた。

怖くて
恐怖感でいっぱいだったけど
洋平の胸の中で
スーッと恐怖感が引いて行った。


しばらく抱きしめられて
生きかえってきたように思う。


「この葬儀終わったら
帰ろう、一緒にさ・・・・・」


「うん…ごめんね……
いつも甘えてばっかいて……」


「いいよ。俺がそうしたいんだから。
姫を守る七人の小人が合体したって
言っただろう?」


「大好きだよ。」


「竜の次に…だろ?」


利香は申し訳なく思った。


「ごめんね……」


「いいよ、二番目でさ~」


洋平のいい香りが利香を包む
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