~Snow White~『ニ巻』
次の瞬間、利香の唇が洋平の唇に触れた。


へたくそなキスを必死にする


 なんだ、こいつは……
 キスっていうのは…こうやるんだ。

悪戯心が湧きあがり
濃厚なキスをしてやった。


左手が洋平の腰をつねった。


しばらくして
利香が唇を離して
ふーーーーーっ
とため息をついた。


「やりすぎだよ。」


「いや、せっかく見せつけんなら
このくらいやらないとな~
っておまえは、なんなんだ?」


「あ、ごめんなさい。
助かりました。
濃厚なキスはやりすぎだけど」


「同じ学校だ。」


「そうみたいね。
大槻 利香 って言います。
あなたは・・・・・・?
大柴くん??」


「そ・・・大柴。」

利香の美しい瞳は
洋平の顔をまじまじと見つめた。


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