~Snow White~『ニ巻』
会場を出て控室にまとめてあった
カバンを持ってきた。


洋平が
カバンを持ってくれた。


「あの人怖い人だな・・・。」
さすがの洋平もつぶやいた。


「ごめんね・・・
巻き込んでしまって・・・・」



「いや…俺はおまえを
守るんだから…いいんだけど
でもあの人は……」


「洋ちゃん……何?」



「あ、いや・・・
利香を愛してる・・・って
執着心が感じられた。
大変な存在かもしれないな
地獄の大魔王みたいな?」


そう言って笑った。



「ありがとう・・・・」


体が崩れ落ちそうだった。


「大丈夫か?」



洋平が私を支えた瞬間


強く抱きしめられた。
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