~Snow White~『ニ巻』
狭いこの空間を出れば
利香はまた

竜平のところに戻って行く…


利香の美しい寝顔を
見ながら

 七人の小人は姫にキスしたろーな

と、白雪姫のことを考えた。


「寝てるからしちゃえ」
 絶対そう思うな・・・・


 こんなキレイな寝顔で
 いられたらたまらない


そして
王子に激しく嫉妬する…



竜平は愛されてる
利香を抱きしめたり
キスしたり
愛の言葉をささやきあったり

今までは、竜平という存在を
複雑な気持ちで見ていた。
必要とされているもう一人の自分

しかしそれがうらやましくもあり
窮屈に見えたり・・・・・


でも利香に愛されてる
竜平は憎らしい


洋平はおかしくなった。

「ふふ・・・
あの人と何もかわんねーよ」

利香の柔らかい頬を静かに撫ぜる・・・・
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