~Snow White~『ニ巻』
真っ赤についたキスマーク


「あ…大丈夫だったのか?」


「あと1日いたら危なかったわ…」
利香はためいきをつく


「あいつ母にも・・・・」
最後の声が震えた。



「まさか・・・・・」


「母にも何か交換条件を出したんだわ。
きっと私のことよ・・・・
母をおいてきて・・・
それが申し訳ない・・・・」


利香は母親に似ていた。
数十年後の利香
イメージがわく


利香が手に入らないなら
利香にそっくりな母を・・・・


「ケダモノ・・・最低だわ。」

利香が拳を握った。


洋平は
 俺はわかるよ・・・あの人の気持ち


「利香を・・・それだけ
愛してるんだよ・・・・」


利香の拳を握りしめて
真っ赤に染まった痕にキスをした。


 あの人と一体化した


洋平は何度も唇を寄せた。
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